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2009年10月22日

十二番から十三番

十二番から十三番十二番から十三番今日の旅は約25キロ。前日の疲れたも残っていたため、「後は山を下るだけ。」だと言う甘い期待が余計に大きく膨らんでいた。
結局、歩き始めてから1時間もたたず、昨日の行程とさほど変わらない激坂に襲われた。

「いい加減にしろよ空海」である。もしコウダイに会うことがあれば虐めてやろう
登りきれば、次は下りである。自転車であれば下りは完全な休憩であるが、歩きは違う。自分の身体にブレーキをかけるため、どんどん体力を奪われる。
そんな中、休憩所が見えたので暫しの休憩。しかし、妙に小綺麗な休憩所である。資料が置いてあったので目を通すことに。この休憩所は遍路小屋という名前らしく、四国の各地に今作られているらしい。大阪の大学の先生が人を集めて、遍路の為に最終的に八十九ヶ所を目指すとのこと。遍路道を世界遺産にする動きもあるらしい。因みに僕が居たのは三十六号。
その三十六号遍路小屋の近くの畑で農作業をしているおばあちゃんに声をかけた。
「おばあちゃん、何を植えとん?」
「キャベツよ。お茶入れたげるわ。」
「ありがとう」
展開が早い。

お茶を飲みながらおばあちゃんと話をした。おばあちゃんからこんな話が出た。

「さきさき行く人はなんもない。ゆっくり歩いて人と話をする人はなんかある。」

遺骨を背負って歩いてる人。30代で奥さんを亡くした人。闘病しながら歩いた人の遺品の遍路衣装を身につけお迎えが来るまで何周でも歩くと言う人。
皆共通して悲しみを背負って歩いてる。

「おばあちゃんはゆっくり歩いてる人の話を聴くんや」

と言ってた。
廻る理由は各々、思いも各々。

おばあちゃんと別れて数時間。休憩をしてると若い女性に追い抜かれた。
「今日はどこまでですか?」
と声をかけると
「近くのキャンプ場まで」
とのこと。どうやら同じ野宿派だ。女性の歩き遍路は大変そう〜と思った。その場は別れて自分のペースで歩く。行程途中キャンプ場を見つけて
「自分もここに泊まるか」
少し考えたが、歩くことにした。



途中缶のお茶をおじちゃんに貰った。
今日は十三番まで!



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