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2009年10月28日

二十三番

今日も快晴。国道を少し歩く。見覚えのある遍路小屋があった。何年か前に自転車で四国を廻った時に休憩した場所だ。前回は国道をひたすら走った。自転車の時は気付かなかったが排気ガスが喉に障る。何日も山にいたせいか。今回は国道を避けて海沿いを行くことにした。
遍路を始めて初の海である。風景に自然と歩みが止まる。暫く行くと休憩所があり、おばあちゃんが飴と賽銭袋を接待してくれた。
おばあちゃんがこんな話をしてくれた。
「鳴門教育大の学生が講義として歩き遍路をしてるんよ」
「サポートカー付きで、水やなんかを配ってたわ」
「講義で歩き遍路なんて凄いね」
どこの大学も工夫の必要な時代ではあるが、遍路の文化が大学にとっても財産になっている例だろう。
おばあちゃんと別れ、漁村に入った。案内の看板を頼りに休憩所に着くと、隣にある食堂から、おばちゃんが出てきながら
「接待しましょ?」
「はい」とも「ありがとうございます」とも答える前に
「うどんとおにぎりがいいな?」
結論、休憩のつもりが食事まで接待してもらった。
食事を運んでくれたおばちゃんが言っていた。
「この食堂は接待の為に地元の人が集まってボランティア同然でやってる」
遍路は人が集まる理由になっていた。
そう思っていると、おばあちゃん達が杖をつきながら集まってきた。時間はお昼時だった。おばあちゃん達は皆で食事を始めた。おばあちゃん達の食事の場でもあった。
料理を作るのが大変になると宅配をしてもらうのもあるが、デイサービスとも違い、食事の時だけ集まるシステムも面白いと思った。動ける人は歩いて来るのだから。誰か知らない人が調理したものを独りで食べるのではないのだから。食事は栄養学的な摂取ではないのだから。
うどんとおにぎりを頂いて歩みを進める。海沿いは兎に角、風景が美しい。
途中の山道をウォーキング中のおじさんと歩く。お菓子を頂いた。
遠くに二十三番が見えて来た。
打ち終わり、今日は宿に泊まることにした。チェックインまで時間があったので近くの道の駅で足湯に浸かった。ここも自転車で来た時に利用させてもらった。懐かしい。この辺りは「ウェルかめ」の舞台らしい。やたらノボリやポスターが目立つ。
明日からが大変な行程になるらしい。


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この記事へのコメント
今日も秋晴れの気持ちいい日でしたね。この季節のお遍路もまた贅沢ですね。
Posted by emu at 2009年10月28日 21:10
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