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Posted by naturum at

2009年11月21日

四十一番〜四十二番

今朝は曇り。次第に晴れてくる。頗る体調が悪い。身体が重い。とぼとぼ歩く。宇和島を抜ける少し前に後ろから僕を引き留める声。
「お兄さん、お兄さん」
振り返るとおばちゃんが500円玉を差し出していた。現金を頂くのはこれが二度目。ありがたく頂き、お礼を言う。現金を頂くのは少し気が引ける。納経代にさせていただこう。
暫く行くと今夜はおじいちゃんに声をかけられた。
「どちらからですか?」
「岡山です」
そんなやり取りをした後、おじいちゃんは道を説明してくれだした。
「踏み切りを渡って右に曲がって………」
「この行き方が一番近いんや」
やたら詳しい説明である。只でさえ手順を覚えるのが苦手な僕に記憶出来る訳がない。話をしていると元タクシードライバーだったらしい。詳しいはずだ。
おじいちゃんの説明通りに歩いてみる。二三手行くといつも通り矢印を頼りに進み出す。無理でした。
だら〜とした登り道を歩き、盆地に入る。寒い。
四十一番手前の食堂で食事にする。食堂のおばちゃんがブリのアラ炊きを接待してくれた。美味かった。
店の壁には沢山の写真が張ってあり政治家の管直人や格闘家の須藤元気が遍路をし、食堂に立ち寄った時の写真があった。
四十一番を打ち終え歩き出す。この辺りから顔が熱く熱っぽくなりだした。
とぼとぼ四十二番を目指し、その辺りでテントを張るつもりで歩いた。
四十二番に到着。おじさんに声をかけられる。
「ずっと歩いてるんか?」
「そうですよ」
「ようやるわ」
「そのエネルギーを御国の為に使わないと」
体調が悪いせいかイラっときたがごもっともである。言葉尻を捕まえて反論するのも大人気ない。
「そうですね〜シャバの為にね〜」
とだけ答えた。
納経所テントを張るのにいい場所を聞くと参門前の東屋だと言われた。見に行くと殆ど壁がなく風に晒されそうなので諦めて歩き出す。ハンドブックでは次の東屋までそうはない。日もまだ明るい。峠越えはあるがトンネルもあるし車道を通れば直ぐだろう。
考えが甘かった。延々と登り道。ハンドブックにイラっとしてしまった。トンネルは頂上手前にちょろっとあっただけだった。結局、思っていた倍の時間がかかってしまった。麓の休憩所にテントを張り、今日は終了。
イライラした一日だった。
  

Posted by sumi at 18:53Comments(1)行程編